2024年12月02日 11時33分
SCSK株式会社

HPEとAI推進における国内初の戦略的協業を開始

HPEと「NVIDIA AI Computing by HPE」推進における国内初の戦略的協業を開始
~HPEとのAI分野における連携を強化~

SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長:當麻 隆昭、以下 SCSK)は、日本ヒューレット・パッカード合同会社(本社:東京都江東区、代表執行役員社長:望月 弘一、以下 HPE)と2024年6月にHPE Discover 2024で発表された「NVIDIA AI Computing by HPE」の推進における国内初の戦略的協業を、本リリースを持って開始します。SCSKの豊富なアプリケーションモダナイズへの知見やシステムインテグレーションの経験と、企業のプライベート環境でのAI活用を強力にサポートするHPEのソリューションを組み合わせることで、AIによる業務効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を支援します。

1.背景、提携に至る経緯
日本企業は、DXを推進するためにAI技術を積極的に導入しています。この動向の背景には、少子化や2025年の崖による「労働力不足」の深刻化があり、効率的な業務プロセスの構築が急務となっています。さらに、国際競争の激化が企業に迅速な技術革新を迫っており、これを通じて競争力を維持・強化する必要があります。また、消費者のニーズが多様化し、パーソナライズされたサービスを提供するためには、AI技術を活用した新しいビジネスモデルの開発が不可欠です。このような状況のもとで、企業はAI技術を活用して、業務効率化や新たな価値創造に取り組み、社会の変化に柔軟に対応することが求められています。
SCSKは、AI分野における研究開発を通じて得られた知見をサービス展開する計画を進めており、HPE社製のAI基盤を導入してファインチューニング技術※1等による特定業界向けの大規模言語モデルの開発を進めています。また、マルチAIエージェント技術※2や、ナレッジグラフ技術※3を利用した精度向上、デジタルヒューマンを含むXR/デジタルツイン技術による次世代の生成AI活用の研究にも取り組んでいます※4。
HPE は、2024 年 6 月に米国ラスベガスで開催した年次イベント「HPE Discover 2024」で発表したNVIDIA AI Computing by HPEを国内で展開するために、高いインテグレーション技術を持つパートナーとの協業を検討する中、SCSKの AI 分野での先進的な取り組みとアプリケーション開発やモダナイズにおける豊富な実績を評価し、今回の協業開始に至りました。

※1 既存のAIモデルを特定のタスクに最適化するために微調整を加える技術
※2 2024年9月30日「「SCSK-Multi AI Agent Office」構想に向けた 自律型 AI エージェントの概念実証を開始」
https://www.scsk.jp/news/2024/pdf/20240930.pdf
※3 データをノード(実体)とエッジ(関係)で表現することで、情報の関係性を視覚化し、効率的な検索や分析を可能にする技術
※4 HPE事例「生成AI研究開発基盤にHPE Cray XD670+モデル開発支援ツールを採用、業務生産性向上と顧客へのソリューション提供を加速」
https://www.hpe.com/jp/ja/customer-case-studies/servers-cray-scsk.html


3.今後提供予定のコンテンツおよびサービス
国内エンタープライズ企業のAI活用において、セキュリティとパフォーマンスを重視し、以下のコンテンツやサービスを提供します。

・国内AI市場拡大に向けた共同マーケティング
金融、製造、医療などでAI活用を共創できる業種・顧客を選定し、業種別ソリューションのケーススタディを作成・提供します。また、共同セミナーやワークショップで、グローバル事例をローカライズし、国内のお客様ニーズに合わせてカスタマイズします。

・AI共同検証センターの設立
自社データの有効活用のために、コンサルタント、データクレンジング検証、PoCを実施できる検証センターを「SCSK LINK SQUARE (エスシーエスケイ リンク スクエア)」に設置します。AIデモシナリオを提供することにより、顧客のAI体験をサポートします。

・SCSK AIオファリングサービスの実現
NVIDIA AI Computing by HPEで今後拡充されるソリューションラインナップを軸に、SCSK独自の技術やノウハウと融合して業種別モデルを作成し、お客様のビジネス課題を解決する最適なAIオファリングサービスをご提供します。

4.今後の展望
NVIDIA AI Computing by HPEの取り組みの中で、HPEはさまざまなAIソリューションの国内展開を予定しています。ソリューションのラインナップ拡充に合わせ、SCSKはセミナーやワークショップを通じて、最適なソリューションの提供を進めていきます。2025年1月28日に、「HPE Discover More AI 東京 2025」での出展を予定しており、今後も技術革新を通じて、企業の成長と社会の発展に貢献していきます。

各社からのエンドースメント
SCSK様と国内AI分野において戦略的協業を開始できたことを心より歓迎します。データ主権を保持しつつAIを活用したいというご相談を、あらゆる業種のお客様から頂戴しております。その声に応えるため、HPEとNVIDIAは、NVIDIA AI Computing by HPEを共同で開発しました。ただし、この製品が本来持つビジネス効果を発揮するためには、パートナー様との協業が欠かせません。約30年来のビジネス関係にある両社の強みを活かし、新たに提供する共創ソリューションが、多くのお客様にメリットをもたらし、ビジネス変革に寄与することを期待しております。
日本ヒューレット・パッカード合同会社 代表執行役員社長 望月 弘一

SCSKとHPEの戦略的協業により、AI分野で新たな市場の開拓が見込まれます。SCSKはAI分野での先進的な取り組みとアプリケーション開発における豊富な実績を持ち、HPEはNVIDIAとの協力により、最先端のAIソリューションを提供しています。この協業は、両社の強みを結集し、企業がAI技術を活用して業務効率を向上させ、新たなビジネスチャンスを創出するための強力な基盤を提供します。NVIDIAは、この協力関係がAIの可能性を最大限に引き出し、革新的なソリューションを通じて顧客に大きな価値を提供できることを確信しています。
エヌビディア合同会社 日本代表兼米国本社副社長 大崎 真孝

SCSK株式会社について
SCSK株式会社は、コンサルティングから、システム開発、検証サービス、IT インフラ構築、IT マネジメント、ITハード・ソフト販売、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)まで、ビジネスに必要なすべてのITサービスをフルラインアップで提供しています。また、IT を軸としたお客様や社会との共創による、さまざまな業種・業界や社会の課題解決にむけた新たな挑戦に取り組んでいます。
https://www.scsk.jp/

SCSKグループ技術戦略
SCSKグループは、「共創ITカンパニー」の実現に向けた取り組みを加速するための、技術戦略「技術ビジョン 2030」を推進しています。「技術ビジョン2030」では、先進デジタル技術の最大活用による事業構造の変革(デジタルシフト)や生成 AI の活用による飛躍的な生産性向上の実現を目指すとともに、蓄積してきた知財を活用した製品・サービス開発を推し進め、お客様や社会、生活におけるさまざまな課題解決に対応していきます。
・SCSKグループ技術戦略「技術ビジョン2030」
https://www.scsk.jp/sp/technology_strategy/index.html

SCSKグループのマテリアリティ
SCSKグループは、経営理念「夢ある未来を、共に創る」の実現に向けて、社会と共に持続的な成長を目指す「サステナビリティ経営」を推進しています。
社会が抱えるさまざまな課題を事業視点で評価し、社会とともに成長するために、特に重要と捉え、優先的に取り組む課題を7つのマテリアリティとして策定しています。
本取り組みは、「豊かな未来社会の創造」、「安心・安全な社会の提供」、「いきいきと活躍できる社会の実現」に資するものです。
-AI技術の活用による、お客様の業務効率化や新たな価値創造に貢献 -新しいビジネスモデルの開発により、消費者の多様なニーズへの対応を実現
・SCSKグループ、経営理念の実践となる7つのマテリアリティを策定
https://www.scsk.jp/corp/csr/materiarity/index.html

本件に関するお問い合わせ先
【製品・サービスに関するお問い合わせ先】
SCSK株式会社
プロダクト・サービス事業グループ ITインフラ・ソフトウェア事業本部 サーバ・ストレージ部 営業第一課
E-mail:[email protected]
SCSK HPE社製品サイト:https://www.scsk.jp/sp/hpe/

【報道関係お問い合わせ先】
SCSK株式会社
サステナビリティ推進・広報本部 広報部 志村
TEL:03-5166-1150
※ 掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。